こんにちわ、とりまなです。
突然ですが、サーフフィッシングを初めてみようと考えている初心者さんはリール選びに困っていませんか?
『サーフフィッシングで使用するリールの番手はどれがいいの?』
『リールのギヤ比はどれがいいの?』
『どういうリールを選べばいいの?』
『せっかくお金を出して買うリール選びで失敗したくないな』
こんな悩みを持っている人も多いと思います。
そこで今回は私が過去に購入したリールと今現在使用しているリールの使用感をもとにオススメの番手やどういうリールがサーフフィッシングに向いているのかを、私の経験と考え方を織り交ぜて簡単に説明してみたいと思います。
ちなみにお話しさせていただきますリールとはいわゆる『汎用スピニングリール』についての説明になります。
初心者さんにとってできれば失敗したくない最初のリール選びの参考になると思うので最後まで読んでもらえればと思います。
よろしくお願いします。それでは早速いってみよ〜♪
この番手がオススメです!
今回は大手2台リールメーカーである『シマノ』と『ダイワ』のリールをもとにサーフフィッシングに適した番手について説明をしていきます。
リールの番手とはリールの大きさのことを指します。
すごく簡単に説明してしまうとリール名の後ろに書かれている数字が大きくなればそのままリールそのもののサイズも大きくなるということです。
サーフフィッシングなら結論的にはこれ!
まず私の結論からお伝えします。
サーフフィッシングで使用するリールはシマノ、ダイワ共に『4000』、『5000』表記のギヤ比が『HG』のハイギヤまたは『XG』のエクストラハイギヤでリール自体の『剛性が高い』製品を選んでください。
以下でシマノとダイワに分けてざっくり簡単に説明していきます。
とは言え購入前には製品ごとのカタログスペックを必ず確認してから購入してね!
シマノの場合
シマノから販売されている汎用リールから選ぶ場合はリール名の後ろが『C3000』、『C4000』、『C5000』の表記のあるリールの中から選んでみてください。
『C3000』はリールのボディサイズがひと回り小さくなり、スプールのサイズもひと回り小さくなります。
シマノの『C4000』、『C5000』はリールボディの大きさは同一ですがスプールのサイズが同じでスプールに巻ける糸巻き量が変わってきます。
ギヤ比を含めた番手表記の例:『C3000XG』、『C4000MHG』、『C5000XG』と言った感じです。
私がサーフで使用したことのあるリールは19ストラディックC5000XGで現在は20ツインパワーC5000XGをサーフフィッシングで使用しています。
使用感、剛性感共にサーフフィッシングで使用するなら申し分ないです。
ダイワの場合
ダイワから販売されている汎用リールで選ぶ場合はリール名の後ろが『LT3000』、『LT4000』、『LT5000』の表記のあるリールの中から選んでください。
ダイワの場合、数字の前に『LT』と書かれていない少し前のリールになると表記とリールのボディサイズが変わってきますのでそこだけは注意してください。
今の現行リールから選んで頂く場合はほぼ『LT』コンセプトリールのはずなので良くみて選んでいただければ問題ないはずです。
ギヤ比を含めた番手表記の例:『 LT3000-CH』、『LT4000-CXH』、『LT-5000D-CXH』と言った感じです。
ちなみにダイワの『LT』コンセプトはライトタフの略で軽いけど強いということを指しているよ。
私が現在持っているのは『19レグザLT3000』というモデルでSLSロッドに合わせてます。
サーフフィッシングを始めた時に使用していたのは15レブロス3012HというリールでLTコンセプトじゃない頃のリールです。
ダイワのリールでサーフフィッシングをするなら剛性の高いセルテートは間違いのないリールです。
私もリールを買い換えるときに『ツインパワー』にするか『セルテート』にするかでかなり迷いましたw
番手選びのあれこれ
シマノ、ダイワ共に『3000』、『4000』、『5000』の3つの大きさから自分に合ったサイズを選ぶのですが選び方がわからない人もいると思います。
シマノのリールなら『C4000』、『C5000』表記のどちらかを選び、ダイワのリールなら『LT4000』、『LT5000』表記のどちらかを選んでもらえれば間違いないです。
ンニャ?それだと『3000』表記のリールはいらないんじゃないかニャ?
『3000』表記のリールがちょうど良い場合もあるんだよ。
以下に色々と説明していくね。
使用するPEラインの号数と使うルアーで考える
まずひとつの考え方として自分が普段から使用しているPEラインの号数の糸巻き量でボディサイズを決めることもできます。
サーフフィッシングの場合メインラインであるPEラインは200m巻けるのが理想的と言われているので自分が使用するPEラインが200m巻けるリールサイズを選ぶ必要があります。
スプールへ150m巻ければ釣りはできるけど、フルキャストした先でラインが切れたりするトラブルがあったら困るから200m巻けるのがオススメ。
以下にリストで簡単にまとめまてみます。
- PE0.6号〜1号までの比較的細いラインを使用すると考えている人の場合は『3000』表記のリール
- PE0.8号〜1.5号前後までのラインを使用すると考えている人の場合は『4000』表記のリール
- PE1号〜2号以上のラインを使用すると考えている人の場合は『5000』表記のリール
おおよそシマノ、ダイワ共に上記の通りの号数の範囲内であればほぼ問題なく200mのラインがスプールへ巻けるはずです。
上記のリストはざっくりしたイメージだから各リールの正確なスプールへの糸巻き量は公式HPで確認するか、釣具屋で必ず確認してください。
今回は簡単に説明するためにあえて細かいことは説明していません。
サーフフィッシングをしている多くのアングラーはPEライン『1号〜1.5号』の範囲で釣りをしていることが多いので最低でもPEライン1号200mがスプールへ巻ける大きさの番手である必要があると考えます。
PE1号200mを基準に考えてみると『3000』表記のリールからがサーフフィッシングで使用できる番手だと私は思います。
それ以下の番手になるとそもそも糸巻き量がそのものが不足してしまいスプールにPE1号200mが巻けないので不向きな気がするというのが私の考えです。
番手が小さい場合はそもそも太いラインは適正量巻くことができませんが、大きい場合はスプールへ下巻きを入れることで細いラインを巻くことができます。
ただしその分下巻きのラインが多く必要になってしまうことで準備がやや面倒になるともいえます。
なので比較的細いPEライン0.6号〜1号くらいを使用する人には『3000』という選択もありだと思います。
細糸を使用するサーフで流行りのSLSスーパーライトショアジギングの釣りには『3000』の番手も選択肢に入ってくるという感じです。
また使用するルアーのサイズや重さも考えると『30g』くらいまでのものであれば 『3000』番でも良いと思います。
『30g』以上の重さのルアーをメインに使用するのであれば『4000』、『5000』番の方がスプールへ巻けるラインの号数的にもリールの剛性的にもより適した選択になると思います。
重いルアーを『3000』番サイズで使うのは内部のギヤの大きさ的にも負担が大きいと思うよ。
重いルアーも使うのがあらかじめわかっているならリールのボディサイズは大きいほうが良いよ。
リールの重さを自分の『力』と『体力的』な面から考える
当然のことながらリールのボディサイズが大きくなることでリールの重さも重くなります。
そうなった時にリールを含めたタックル全体の重さを自分の力でコントロールすることや長時間釣りをした時に支障が出ないのかを考えなくてはなりません。
釣り初心者の方、また女性や子どもがいきなり大きくて重たいリールをつけたタックルをしっかりと扱えるのかを考えると『難しい』のかなというのが私個人の考えです。
また長時間釣りをする場合もリールが重いことで力の弱い人だと体力的にキツくなるのが早くなってしまいます。
このような場合はあえてリール本体重量が少し軽い『3000』番サイズを選ぶというのも選択肢の一つになると思います。
とはいえ成人男性なら問題なく『4000』、『5000』番のリールを扱えると思うので心配しなくても大丈夫です。
特に筋力のあるパワー系のタイプの人ならリールの重量は使用上問題にならないと思うよ。
ふむふむニャ。
リールの重さと剛性を価格面から考える
シマノ、ダイワ共に基本的には価格が高い製品ほどリール本体の重量も軽くなり、使用されているギヤなどの部品素材も変わることで剛性も強くなっていきます。
またリールの番手が大きくなることで部品の大きさも変わり、より強い負荷に耐えられるようになります。
同じサイズの番手でも低価格帯と高価格帯のリールで比較した時に本体重量が何十gも違ってくるのでかなり大きな差になると思います。
ちなみに私としてはリールは軽さより剛性感が大事。
どういうこと?どうせなら軽い方が良くニャい?
軽い方が良さそうなんだけど、そうじゃないみたいなw
まずボディの材質でそもそものリールの剛性感が変わってきます。
プラスチックボディや強化樹脂ボディのリールよりも金属ボディのリールのほうが当然ながら剛性は強いです。
ボディの剛性が強いということは強い負荷がかかった時にリール本体が歪んだりしにくいということに繋がります。
ボディが歪まないということは内部のギヤなども歪んだりしにくいので組み付けの違和感も出にくくなるため結果的にリールの寿命も長くなると思います。
ところがボディが歪むと中のギヤなどにも強い負荷が加わることで歪みが生じたり、組みつけの微妙なズレが出やすいためか使用を続けているとリールを回した時に割とすぐに『ゴリ感』や『シャリ感』などの違和感を感じるようになってしまいます。
また魚をかけてラインテンションが掛かった時にリールフットやボディが歪むとハンドルを回すのも難しくなります。
これも剛性の強いリールを勧める理由です。
サーフでは想像しているよりも大きい魚がかかる可能性があるから剛性感はかなり重要な要素だと思います。
私の場合低価格帯のリールでイナダをゴリ巻きで寄せたらリールフットとボディが歪んだ経験をしたんだ。
イナダを釣り上げたあとリールを回した時のギヤの『ゴリ感』が出たのがきっかけで剛性を気にするようになったよ。
サーフではもっと大きい魚がかかることがあるから剛性感はかなり重要になってくると感じているよ。
なるほどニャ〜
とはいうものの、低価格帯のリールをガンガン使用して1シーズン毎にリールを買い換えるというのもひとつの考え方だとも思います。
ただ今までの経験から私としてはリールは初期投資にお金をかけた方が良いと思う道具なのでサーフフィッシングをこれから始めようとしている人には低価格帯のリールをオススメはしません。
予算の許す限り中高価格帯のリールを選んだ方が結果的に後悔しないと考えています。
『魚釣り初心者さんが最初から後悔しない釣り道具の揃えかた』の記事も読んでみてね♪
ロッドを含めたタックルバランスで考える
サーフフィッシングで使用されているロッドの長さは9ft前後〜11ftまでくらいのロッドが多いです。
タックルバランスを考えた場合、基本的にはロッドとリールを合わせた時に重心が手元よりにきた方が疲れにくくキャストもしやすくなると思います。
ロッドの重量が製品によって異なるので一概には言えませんが、9ft前後でロッドの重量が200gくらいの軽いロッドなら『3000』番サイズのリールでもバランスが取れると思います。
SLSロッドには『3000』番サイズがちょうど良い感じ♪
反対に長尺の11ftロッドになるとロッドの重量もそれなりに重くなるので『3000』番サイズのリールだと少し小さいし、タックルバランスもあまりよくないと思います。
重心が手元から離れると重量以上にタックルの重さを感じやすくキャストの時もロッドを振りにくくなるので結果的に疲れやすくもなりやすいです。
なるほどニャ〜。
ちなみに9ft前後でロッドの重量が200gの場合に『4000』『5000』番サイズのリールだとタックルバランス的には大丈夫なのかニャ?
それは大丈夫。
タックル重量は増えるけどむしろ手元により重心が近くなるから扱いやすいと感じる人もいると思うよ。
とは言えタックルの総重量が重くなるのは間違いないから自分の力と体力との相談は必要になるね。
ギヤ比は?ノーマルギヤ?ハイギヤ?エクストラハイギヤ?
結論としてはこれからサーフフィッシングを始める人ならハイギヤ(HG)またはエクストラハイギヤ(XG)をオススメします。
以下になぜそう思うのかを簡単に説明していきます。
巻き取りスピードの差
ハイギヤ(HG)またはエクストラハイギヤ(XG)はハンドル1回転の巻き取り量がノーマルギヤよりも多いです。
そのためノーマルギヤはどんなに早く巻いてもハイギヤ(HG)やエクストラハイギヤ(XG)ほど早く巻き取り操作することができません。
反対にハイギヤ(HG)やエクストラハイギヤ(XG)であればハンドルを回す速度を遅くすることでゆっくり操作することも可能です。
確かにニャ〜
ラインの回収速度
サーフフィッシングではラインの回収速度が速い方が有利に働く場面があります。
例えば風の影響で糸ふけが大きく出てしまうような状態の時でもハイギヤ(HG)やエクストラハイギヤ(XG)ならすぐに糸ふけを回収できます。
またルアーが波に押されてラインテンションが抜けて浮いてしまうような時もハイギヤ(HG)やエクストラハイギヤ(XG)ならすぐに浮いた分のラインを回収できます。
他にもハイギヤ(HG)やエクストラハイギヤ(XG)であればナブラが急に立った時に投げていたルアーを急いで回収することもできます。
ノーマルギヤだとこれらのことがハイギヤ(HG)やエクストラハイギヤ(XG)に比べてどうやっても遅くなってしまいます。
サーフフィッシングはルアーを遠投して長時間リールのハンドルを回す釣りになります。
このことを考えるとノーマルギヤだとハンドル1回転の巻き取り量が少ないのでより多くハンドルを回してルアーを操作しないといけません。
ラインのコントロールやルアーの操作のことを考えるとハイギヤ(HG)またはエクストラハイギヤ(XG)がサーフフィッシングでは適していると思います。
ギヤ比による巻き感度の差
リールの巻き感度についてはノーマルギヤ、ハイギヤ(HG)、エクストラハイギヤ(XG)のどれを使用しても正直に言ってしまうと個人の感覚によるところが大きいためギヤ比で感じる巻き感度の差に『絶対的な差』と言えるだけの答えがないと私は思います。
私自身の経験も少ないというのもあるけど、ギヤ比による巻き感度の差は結局は個人の感覚で変わるものだから釣りを続けていかないと自分にあった答えは出ないと考えています。
またノーマルギヤの方が巻き取りパワーが強いので軽く巻きやすいと言われていますが、今のハイギヤ(HG)、エクストラハイギヤ(XG)のリールであれば十分軽く巻きやすいので特に心配要りません。
釣具屋さんで試しに巻き比べても巻き重りはほとんど気にならないレベルだと感じたよ。
試しに釣具屋さんで巻き比べてみると良いよ!
時代的な流れで考える
今のサーフフィッシングの時代的な流れでいくとハイギヤ(HG)またはエクストラハイギヤ(XG)を使用して釣りをするのが一般的です。
またサーフで使用する前提で作られて販売されている各社のルアーもハイギヤ(HG)またはエクストラハイギヤ(XG)で開発テストされているものが多いのではないか?と私は思います。
ということは基本的にはハイギヤ(HG)またはエクストラハイギヤ(XG)を選べば間違いないと言えるのではないでしょうか?
ノーマルギヤは絶対にダメなのか?
これは気になるところニャ。
サーフフィッシングでノーマルギヤは絶対にダメなのか?と聞かれれば『そんなことはない』と答えます。
ノーマルギヤだと魚が釣れなくなるなんてことは絶対にありえません。
その時の魚の活性次第ではノーマルギヤの巻き速度の方が魚が釣れることだってあると思います。
極論を言ってしまえばギヤ比の最適解は『人それぞれ』というのが正しいと思います。
あくまでサーフフィッシングをこれから始めてみようと考えている場合のオススメのリール選びという視点で考えると上記で説明した理由からギヤ比に関してはハイギヤ(HG)またはエクストラハイギヤ(XG)の方が良いと私は考えています。
ギヤ比の好みは実際に釣りをしてみないことには自分の最適解が導き出せません。
魚を釣りながら最適解を求めるのはかなりの時間が必要になると思います。
どちらのギヤ比が良いか自分でわからないうちは一般的な方に合わせるほうがベストでありベターな選択になるはずです。
よって初心者さんにはハイギヤ(HG)またはエクストラハイギヤ(XG)のリールを最初にオススメすることになります。
なるほどにゃ〜
さぁリールを買いに行こう!
以上!
『初心者さん向け!サーフフィッシングで使用するリールの番手やギヤ比などの選び方について!』ということで私なりすごく簡単にリールの選び方についての説明をさせていただきました。
ちなみにかなり急ぎ足で話しちゃったから、自分でまた気づいたことがあったら追記していきます。
私は低価格帯、中価格帯、高価格帯のリールを購入して使用した経験がありますが、どのリールも魚を釣るということだけに焦点を当ててしまえば結局どれでもいいということになると思います。
とはいえリールの使用感や所有感という観点から考えると『良いものは良い』というのも疑いようの無い事実です。
最初のリールを選ぶ時の悩んでいる時間も釣りの楽しい時間の一部です。
色々と自分の考えを並べて説明してみましたけど、どれだけ悩もうと最後にリールを選ぶのは自分自身なのでどの価格帯であろうと自分が選んだリールでサーフフィッシングを始めてみたら良いと思います。
そうやって購入した道具を使用する過程で気づいたりすることのひとつひとつが釣りの中で得られた経験と考えればどんなリールでも魚釣りは楽しめるのでは無いでしょうか?
この記事の内容がこれからサーフフィッシングを初めてみようと考えている初心者さんの最初のリール選びの悩みに応えられていれば本当に嬉しいです。
ここまで読んでいただけた人がお気に入りのリールを選んでサーフフィッシングを楽しめますように♪
それではまた…釣りしよ。とりまな